今回は実際に4年前からビーグルを飼っている私が、
これからビーグルを飼おうと思っている方に知っておいてほしいことを記載したいと思います。
あくまでも私が飼っているビーグル犬「ビリー(オス・4歳)」を通して感じたことですので、
個体差があることはご了承ください。
もくじ
ビーグルを飼うデメリット
①性格がマイペースで頑固
これは犬種の特性もあると思います。
実際うちのビリーは散歩中に突然歩きたがらなくなったり、
土や草のにおいを嗅ぎだすと夢中になりすぎて
こちらの言うことを聞いてくれなくなったりします。
たまにご近所でビーグルを散歩させている方を見かけますが、
同じように引っ張られたり
右往左往に振り回されたりなど
苦労されているシーンを何度も見かけることがあります。
しつけ方によって改善はするのでしょうが、
うちのビリーは幼いころ
しつけのインストラクターさんに来ていただいていたにもかかわらず、
頑固な性格が災いしてかうまくしつけることができませんでした。
性格的には「シェパードやラブラドールなどのように犬らしく飼い主に従順」、というよりは、
どちらかというと猫に近い気まぐれさを多分に持ち合わせている犬種だと思います。
うちのビリーのしつけの成果は、
食べ物を目の前にやるとお座りをすることと、
ご飯の前に「待て」をやることです。
(いずれも食べ物がらみですね。これが②にもつながります。。)
②食いしん坊
これも犬種特有の性質です。
以前ドッグランを経営している方から聞いたのですが、
そもそもビーグルはウサギの狩猟犬(いわゆるハウンド犬)であり、
常に空腹感を持たせることで獲物を追いかけるように改良されてきたそうです。
(尻尾の先が白いのも、茂みの中で飼い主が見つけやすくするためだとおっしゃっていました)
そのため食べ物を与えると際限なく食べますし、拾い食いもしやすいです。
結果として太りやすい面もあるようです。
うちのビリーも要求吠えなどはしませんが、私たちの食事中はサークルの中からずっとこっちを見てきます。
食後にフリーにすると一目散にやってきて、
テーブルの上や下に食べ残しやおこぼれがないかを必ず確認しはじめます。
人間には三大欲求があると言われますが、
ビーグルの優先順位の一位は間違いなく『食欲』ということになります。
ただし人間が与えすぎなければ犬も太ることはありませんので、
こちらで与える量をコントロールすれば太ることもありません。
たぶん太っているビーグルを連れている方は、
食べ物を待っているその何とも言えない表情にガマンできず、
ついつい必要以上に与えてしまっているのではないかと思います。
③歯がかゆいのか?
うちのビリーは人を噛んだりすることはありませんが、
定期的に何かを噛ませないとストレスがたまるようです。
最近はだいぶ落ち着きましたが、
小さい頃は気づくと
サークルの中のペットマットをビリビリにして中の綿を全部ぶちまけたり、
家の中でフリーにすると階段や巾木をかじったりしました。
おかげで新築だった家の価値は、
ビリーを飼い始めてからみるみる下がっていきました。。
今はロープで引っ張り合い遊びをしてあげたり、
ガムや牛のひづめを与えることでストレスを解消させてあげるようにしています。
④よく吠える(らしい)
ビリーを散歩させていると、
たまにすれ違う人から
「ビーグルはよく吠えるから大変ですよねぇ。」
と言われたりします。
聞いた話ではビーグルは獲物を吠えながら追い詰める習性があるそうです。
しかし、うちのビリーは生まれつき全くと言っていいほど吠えません。
なのでこれは個体差もあると思います。
ただしビリーも全く吠えないわけではありません。
どうもビリーは大きい音が苦手らしく、
散歩中に遭遇するトラックやバイクのエンジン音を聞くと
コーフンして急に吠えながら飛び出していこうとします。
そのため散歩はなるべく車通りの少ない道を選ぶように心がけています。
⑤季節の変わり目に毛が生え変わるため抜け毛が多い
正直、その時期に家で掃除機をかけるとゴミのほとんどがホコリというよりビリーの毛です。
おまけに掃除機の廃棄からビリーの匂いが拡散されます。
⑥耳が垂れているため耳のコンディションの管理は必須
耳が垂れていて通気性が悪いため、小さい頃はまだ大丈夫ですが、
大人になると耳垢がたまりやすくなります(クサいです)。
ほっとくと病気になるらしいので、
私は液状のイヤーローションを綿棒にしみこませて掃除してあげています。
以上、デメリットを紹介いたしましたが、
いくつかは飼い主の方のしつけ次第で克服できるものもあると思います。
私のような残念な飼い主によって、
ビリーのポテンシャルは全然発揮させてあげられてないな、と痛感しております。
ビーグルを飼うメリット
①性格がひょうきんで愛嬌がある。表情や動作のバリエーションが豊富で見ていて飽きない。
これはビーグルを飼ったことがある人ならどなたも共感できることだと思います。
腹ばいに寝るときは両後ろ足を開いてガニ股になりますし、
そのうえ前足にあごを乗せて上目遣いでこちらを見たりと
思わず写真を撮りたくなるような行動を取ります。
また好奇心も旺盛で、
うちのビリーは散歩中に蓋のない側溝を見つけるとかならずその中を歩きたがります。
なので、散歩中にその状態を人に見られるのは大変恥ずかしいです(これはデメリットでは?)。
②ビーグルは運動量が豊富 ゆえに生活がアクティブになる
ビーグルは運動量が豊富なので、
毎日の散歩も欠かせませんし、
その時間もある程度の長さを確保する必要があります。
私は朝晩だいたい40分~1時間はビリーと散歩に行きます。
休日などは車に乗せてドッグランに連れていくこともしばしばです。
おかげで県内外近郊のドッグランも多く行き、たくさんの思い出を一緒に作ってくれました。
最近はキャンプなんかも一緒に楽しんでいます。
(実際はビリーほったらかしでキャンプ飯に夢中になっているので、ビリーはキャンプきらいかも)
以上、私が思うビーグルを飼うことによるメリットとデメリットでした。
お気づきのように正直申し上げて、
ビーグルを飼うことはメリットの数と比較にならないくらいデメリットの数が多いです。
実際、犬の中では飼いにくい部類に入るかもしれません。
しかし、ビリーとの生活はそれらのデメリットを考慮しても余りあるくらいの
精神的なメリットを私たちに与えてくれています。
「手間のかかる子ほどかわいい」とよく言いますが、
それに近い感覚かもしれません。
実際にビリーがいることで家族には笑顔が絶えませんし、
これまでも人との交流の場では人見知りの私はだいぶビリーに助けられました。
本来は頭がいい犬種なので、
心が通じ合っているような、
思ったよりこっちのことを理解してくれているような感覚に陥ることもあります。
私が申しあげたいのは、
上記のデメリットに目を向けて
ビーグルを飼うことをためらうのではなく、
犬種の特性を理解してぜひこの素晴らしい犬種「ビーグル」と歩む人生を選択してほしいということです。
必ずほかの犬種では味わえない感動をもたらしてくれると思います。
次回はビリーを飼うことにした経緯やこれまでの体験談などを深堀りしていきたいと思います。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。