私は4年前に家を新築しましたが、現在の生活は想定していた生活とは大きく変化しました。

『家は3回建ててようやく満足できる家ができる』といわれます。

これはつまり『家を建てる前には想定できなかったことが、家を建てた後に起こる』からです。

しかし、なかなか普通の人は人生のうちに何回も家を建て直すことができません。

私が家を建ててからいちばん後悔したのが『趣味のための空間を作った』ことでした。

そこで今回は、私が実際に家を建てた後の「趣味の変遷」を紹介することで、今後家を初めて新築される方への参考にしていただければと思います。

想定外①犬を飼い始めた

私たち夫婦には子どもがいないのですが、自分たちで注文住宅を建てたことで、この世に新しいものを生み出せた(残せた)喜びを味わうことができました。

また、私はバイクが趣味でしたので、設計の段階で、リビングからバイクが眺められるようにとか、革ジャンやヘルメットを飾っておけるスペースが欲しいとかを設計士さんにお願いしました。

実際に家が完成して、リビングでバイクを眺めながらお酒を飲んだり、メンテナンスしたりできるようになり、今までの暮らしとは一変した至福の時間を過ごせるようになりました。

W650
リビングから眺める我が愛車W650。今見てもカッコいい。
革ジャンとヘルメット
バイクグッズ専用スペース

家ができる前までは、「家が完成したら住宅ローンを払うために一生懸命、仕事をがんばるぞ」と思っていましたが、逆に仕事は早めに切り上げてなるべく早く帰るようになっていました( ;∀;)

しかし、最初の頃は本当に(もうこれ以上の幸せはいらない)、という気持ちだったのですが、人間ってどんな状況にも次第に「慣れ」るんですよね(*_*)

しかもバイクって、春や秋は乗っていて楽しいんですが、夏や冬は暑いわ寒いわで意外と乗らなくなる時期も長いんです。

そんなこんなで、せっかく家を建てたものの、想定していた趣味による至福の時間は1年も続きませんでした。

そんなときに深い考えもなしに、ビーグル犬・ビリーを飼うことになりました。

ビリーが私たち夫婦のもとに来てから生活は一変しました。

それまでは時間に余裕もあり、夫婦だけの時間・趣味の時間を過ごせていましたが、急に子犬のビリーの世話にかけないといけない時間が増え、バイクどころではなくなってしまいました。

またどこに行くにもビリーを連れていくことになるので、車移動ばかりになり、バイクに乗る機会がほとんどなくなっていきました。

結局、置いておくだけのバイクの維持費がもったいなくなり、バイクを手放すことになりました。

その後、革ジャンとヘルメットのために作ったスペースは、ビリーを一時的に移動させるスペースに使っってしまったことでボロボロにされました(+_+)

今ではビリーのドッグフードやトイレシーツ置き場に代わっています(*_*)

想定外②DIYをするようになった

家を建てる前は、いろいろと本を読んで構造やデザインのことを勉強したりしました。

その中で、DIYで内装を自分で仕上げたりしている人もいることは知っていましたが、私はその時はまったくDIYに興味がなかったので、カタログから壁紙や備品のデザインを自分で選んで、あとは住宅メーカーに全部やってもらいました。

しかし実際に生活してみると、「ここがこうなっていたらよかったのにな」という箇所がいくつか必ず出てきます。

私が最初に思ったのが、エアコンの室外機でした。

うちはリビングのエアコンの室外機が、南側に置いてあり、一日中日光にさらされます。

調べたところ、室外機の上部に基盤が集中してあり、室外機カバーを「すのこ」などで自作している人も多いようでした。

市販のものもありますが、デザインがイマイチだし、今後家のメンテナンスで軽めのものくらいは自分でできたほうがいいだろう、との思いから、室外機カバーを自作してみることにしました。

いざホームセンターに行き、木材や塗料、工具やビスを購入すると、なかなか結構な金額になってしまいました(*´Д`)

その後自宅に帰って何とか悪戦苦闘しながら室外機カバーを完成させましたが、初めてということもあったのでしょうが、ものすごい充実感を味わうことができました。

それから、ことあるごとに外に出ては、自分の作った室外機カバーを見ながらお酒を飲んだりしていました(*´ω`*)

DIYを一度始めると、最初買った材料や塗料は余りますし、工具も手元に残りますので、「2作目も何か作ろう」と考えるようになります。

そこでまた「足りない材料や工具を買う」→「DIYする」→「材料が余る」→「次のDIYに挑戦する」→「足りない材料や工具を買う」となり、気づかないうちにDIYのスキルがどんどん上がっていきます。

そうなってくると、「新築の時はいろいろ頼んでやってもらったけど、自分でやったほうが安上がりだったな」、と思うようになっていきました。

また、今ではDIYもブームになっており、賃貸物件に住んでる人も内装に傷を付けずに木材を取り付けられるものなどが、ホームセンターに行けば売ってあります。

新築時に何でも取り付けるのではなく、そういったものを駆使して自分で取り付けることを検討しておけば、生活の変化に応じて撤去や取り付けが柔軟に対応できたのにな、と今では後悔しています。

想定外③キャンプをするようになった

うちは2年ほど前に、車を軽自動車からスズキの「クロスビー」というコンパクトカーに乗り換えました。

そのときに「せっかくSUVタイプに乗るんだから」、という短絡的な理由で「キャンプにでも行ってみようか」、となりました。

しかしキャンプに関しては全くの初心者でしたので、すべて必要なものがレンタルできるキャンプ場をまずは利用してみることにしました。

そのキャンプ場は「手ぶらキャンプ」というコンセプトのもと、テントの設営から撤去まで、キャンプ場の人が全部やってくれたので、私たちは純粋にアウトドアの楽しい雰囲気だけを味わうことができました。

「これは間違いなく一生続けられる趣味だ」と確信した私たち夫婦は、それから実際に自分たちでテントやキャンプグッズを購入して、本格的にキャンプをやっていこうという流れになりました。

私はそれからYouTubeでキャンプ動画を見ては、欲しくなったキャンプグッズをAmazonでポチるスパイラルに突入しました。

気づけば毎日のようにアマゾンからキャンプグッズが届くようになり、家の収納スペースがキャンプグッズでどんどん手狭になっていきました。

さらに「想定外②」によりDIYも下手ながらできるようになっていたため、『収納棚を自作してキャンプグッズで埋める』作業を繰り返していきました。

まとめ

結果として私の現在の家は、当初予定していたものとは大きく違う使い方をするスペースが多くなっています。

『趣味』というのは、その時の年齢や置かれている環境などで、いとも簡単に変わっていくものなので、新築時の趣味が一生続くかどうかも見極めたうえで間取りなどの検討もされたほうがいいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA