うちはビーグル犬・ビリー(4才・オス)と暮らしていますが、初めてビリーを迎え入れたときは、『事前に知っておけばよかったなぁ』と思ったことが多くありました。
今回はこれからビーグルを家族に迎え入れようとしている人へ、事前に知っておいたほうがいいと思うことを、私たちの経験を通してお伝えしたいと思います。
なんでもかじる(特に『木製のもの』)
私たちはビリーを生後60日くらいの時に、家族として迎え入れました。
ある日私がテレビで、『みやぞん』が飼ってるビーグル犬の雑種である『ラブ』を見て、「お利口そうなかわいい犬だなぁ」と思ったことがキッカケでした。
そこでビーグルを飼いたいと思う気持ちが先行してしまい、犬種の特性を全く調べずにビリーを飼うことを決めてしまいました。
これが大きな失敗でした。
『室内犬の飼い方』のような本は事前に読んで、迎え入れる準備をしていたのですが、ビーグルがどんな特性を持った犬種なのかをよく理解していませんでした。
ビリーを家に迎え入れたとき、私は(幼い時にお母さんと引き離されて、どんなに寂しいだろうな)、とビリーのメンタルに寄り添っていこうと考えていました。
ところがそんな考えは必要ありませんでした。
ビリーは家に来ても全く人見知りをせずに、傍若無人にふるまいました。
目を離すと家の巾木や家具をかじり、サークルに入れると新品のマットもトイレシーツも全部ビリビリにしてしまいます。
ダメと言ってもとにかく言うことを聞きません。
ビリーがビリビリにしたトイレシーツを片付けていると、後ろでテーブルの脚に粗相したりして、とにかく大変な育児でした。
これからビーグルを迎え入れる方は覚悟が必要かと思います。
しつけがむずかしい
ビーグルは頭もよく性格も優しいのですが、ガンコな一面がありなかなか人の指示を聞かないことが多いです。
私もビリーが子犬時代にインストラクターさんに来ていただいて、しつけのトレーニングを受けたのですが、ビリーが4歳になった今でもできるのは『おすわり』と『待て』くらいです(しかもおやつがもらえる特典があるときだけ)。
散歩中も常に右往左往して、ニオイを嗅ぎだすと前に進まなくなったり、ビリーが行きたくない方向に行こうとすると座り込んで行くのを拒否したりします。
ご近所さんも何件かビーグルを飼っているところがあるのですが、たいてい同じ状況です。
とにかく食い意地が張っている
ビーグルの食い意地の張り方は、数ある犬種の中でも飛びぬけていると思います。
テレビで見ましたが、国際空港などでカバンの中に不正に食料品を密輸しようとしているのを探知するのにビーグルが使われているそうです。
ビーグルを飼いだすとわかると思いますが、とにかく『食』に対してかわいそうなくらい貪欲です。
ビリーが子犬時代に、初めてピクニックに行って備え付けのテーブルで唐揚げを食べようとしたら、それまでおとなしくしていたビリーが、突然テーブルに飛びついて唐揚げをまる飲みしたことがありました。
あまりのスピードとその豹変ぶりに、自分たちが恐ろしいモンスターを飼っていることを自覚させられたできごとでした。
今では逆にこの特性を利用して、ビリーがいたずらをしそうになると、犬用ビスケットを取り出して目の前でおすわりさせるようにしています(いたちごっこではありますが)。
フローリングにはタイルカーペットを
ビーグルの子犬はとにかく元気いっぱいです。
コーフンして家じゅうを走り回ったりすることもしょっちゅうあります。
ですが、フローリングのままだと足が滑って転倒しますし、成長段階の関節にもよくありません。
ここでカーペットを敷くことをおすすめしますが、子犬時代はトイレの粗相もよくやらかしますので、部分的に洗いやすい『タイルカーペット』をおすすめします。
うちもビリーの粗相にだいぶ悩まされましたが、タイルカーペットのおかげで、汚れた部分だけを洗えば済むのでだいぶ助かりました。
以上が私たちの経験を通して、これからビーグルを迎えられるご家族に知っておいていただきたい点でした。
ただ最初は手がかかるとは思いますが、その分愛情も今となってはひとしおです。
『お互いがどうやったら仲良く共存して暮らしていけるか』を模索していくことが大事なんだと思います。