いま空前のキャンプブームで、キャンプ場に行くとおしゃれなテントや高級キャンプグッズをみなさん使っています。
しかし、中には「キャンプ場にまで行って『見栄の張り合い』に巻き込まれたくない!」と思っている方も多いのではないでしょうか?
そんな方に私が提案したいのが、『DIYでキャンプグッズを作ること』です。
今回は私がちょっとひねくれた目線で「DIYでキャンプグッズを作ることをおすすめする理由」を紹介したいと思います。
ほかのサイトの高級キャンプギアが気にならなくなる
最近はコロナの影響もあり、キャンプ場は土日はほぼ予約でいっぱいです。
キャンプ場に行くと、数十万円する高級アウトドアブランドのテントの数々や、ハイブランドのキャンプギアをよく見かけます。
『キャンプ』の考え方は人それぞれですので、自分の好きなブランドの好きなデザインのキャンプギアを買い集めて、キャンプを楽しむのも全然いいと思います。
私もキャンプを始めた当初はそうでした。しかし買ったキャンプギアばかりでキャンプしていると、ほかのサイトの人と使っているものが被ったりすることも出てきます。
また自分の持っているキャンプギアよりも、高級なものを使っている人を見ると嫉妬心が生まれたりして、いつの間にかキャンプに行ってもよそのサイトのことが気になってばかりになっていました。
そもそもそういう俗っぽさがイヤで、自然のキャンプを楽しみに行っているのに、(結局どこに行っても見栄の張りあいってあるんだな)とキャンプがイヤなものにさえ思えるようになっていました。
そんなある日YouTubeで、鉄工所で働く人たちが職場で作ったゴトクやツールハンガーなどを使って、気軽にキャンプしている動画を見ました。
「これだ」と思いましたね。必要なものは『買う』のではなく、自分たちで『作る』―
そもそも『キャンプ』というものの根源にあるものって、『不自由さ』を楽しんだり、『必要なものはありもので作る』ことであるような気がします(これを『キャンプ力(りょく)』と呼ぶことにします)。
そういう意味では、なんでもお金で買って、ハイブランドのグッズだらけにしてしまうことは、そういう『キャンプ力』が低いことを周りにアピールしている、ということにはならないでしょうか?(少々極端な言い方ですが(*_*))
そこでまず100円ショップで買ってきた材料で『スパイスラック』を自作してみました。
実際にキャンプ場にもっていくと、当然ながら人とデザインが被ることはありませんが、それよりも驚いたのが、ほかの人が使っている高級アウトドアグッズに興味がなくなっていたことでした。
それはそれまでの私が、『みんながやっているキャンプ』をただやっていただけだったことに気づかされたできごとでした。
そして「自分にとっての『キャンプ』とは何か」に気づき始めた瞬間でした。
DIYしたものを持って行っただけの行為が、このような「気づき」を与えてくれるとは予想だにしませんでした。
キャンプグッズを購入するよりコストがかからない
キャンプグッズをDIYするとなると、材料の購入先は100円ショップかホームセンターになると思います。
私は以前、『スパイスラック』を自作しましたが、すべて100円ショップで材料を調達したので、製作費は塗料代まで含めて3,000円ほどでした。
塗料やハケ、ビスなどの余りは次にまた使えるので、そこまで考えると実際の製作費はもっと安いかもしれません。
ホームセンターに行っても、木材などは驚くほど安く売ってありますし、こちらの希望の寸法にカットもしてくれます。
逆にデザインなどにこだわりすぎて、おしゃれな塗料や部材を選ぶと最終的にかかった金額が高くなりすぎるので注意が必要です。
個人的には、『安く作り上げること』もDIYのテクニックの一つだと思っています。
サイズが自由に設計できる
ほしいキャンプグッズを見つけても、サイズが自分の車や収納ケースに合わず断念することもあると思います。
そんなときも自分でグッズをDIYすれば、好みのサイズで作ることができます。
キャンプに行くときはクルマに積める荷物の量も限りがありますので、グッズをDIYして大きさを最適化することは、今後のキャンプにも有利になってくると思います。
また例えばスパイスラックを作るとしたら、自分たちがよく使うスパイスのサイズなどに合わせて、ラックの高さなどを設定することができます。
そう考えると、いかに普段自分たちが汎用品のサイズに合わせて、不自由な思いを強いられているかに気づかされます。
次のキャンプが楽しみになる
DIYでキャンプグッズを作ったときは、新しくキャンプグッズを買っただけのときより、次にキャンプに行くのが楽しみになります。
それはDIYで作ったキャンプグッズには「カスタム性」があるからです。
DIYで作ったものをキャンプに持っていくと、小さい『気づき』があります。
「ここをもっとこうしとけばよかった」、とか「こうすればもっと使い勝手がよくなるな」とかです。
これは作ったときにはわからず、実際にキャンプで使ってみて気づくことです。
なので、ここにも「買ったものだけでするキャンプ」にはない楽しみがあります。
そしてキャンプから帰ってきたら、不満点を改善すべくカスタムを加えて、次のキャンプを楽しみにする、ということになります。
以上が、私なりの「DIYキャンプをおすすめする理由」でした。
私と同じく昨今のキャンプグッズのハイブランド化に辟易している人は少なからずいらっしゃると思います。
そんなかた、ぜひDIYキャンプに挑戦してみてはいかがでしょうか?
ここまでお読みいただきありがとうございました。